女性の体と心
人の脳と身体は密接な相互関係にあります。
特に女性は、身体的構造を考えても、身体の健康が精神状態や心に影響を与える事が多くあります。
女性の日常生活で一番影響が多いのは「月経」ではないでしょうか。
病気ではないにせよ、人によってはかなりの苦痛を伴なう事があります。
月経前症候群(PMS)・PMDD(月経前不機嫌性障害)という症候群がありますが、これは月経の1週間から2週間ほど前から、心身に様々な症状が出るもので、個人差が大きく表れます。
月経が終了するとともに症状も治まるのですが、毎月のことですので症状の重い方にとっては大きなストレスとなっているでしょう。
人によっては、向精神薬を必要とする方もいます。
PMDD(月経前不機嫌性障害)の詳しい原因は諸説ありますが、ホルモンバランスや、神経伝達物質の異常分泌が原因ではないかと考えられています。
ある調査によると「生理前に不快を感じる事がある」と答えた人が40%で、「生理前に時々、不快を感じる」と答えた人が51%だったそうです。
9割の方が月経前に何かしらの不快感を感じた事があるということになります。
日常的な生活をしているだけで、女性は体の構造上、心身の違和感を感じる事がどうしてもあります。
これは、個人差があるにせよ、避けては通れない女性の悩みになっています。
そのほかにも卵巣機能の低下による更年期障害や、女性に多い冷え性など、女性には身体的構造が原因となるストレスが多くあります。
また、精神的な負荷によって身体に影響が起こる事もあります。
偏頭痛や肩こり、内臓機能の低下など、心が原因で症状が表れる事もあるのです。
これらの事を考えても女性の身体と精神状態は深くつながっていることが分かると思います。
心の健康と体の健康は相互に大きな影響を与えているのです。
どうしても身体的な健康法に目が行きがちですが、心の健康も大切な部分です。
身体的な健康法や、適度な運動も大切ですが、メンタル的なケアも必要なのです。
心と体のバランスの良い健康を心がけたいものですね。