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アダルトチルドレンの改善、回復方法

アダルトチルドレン(AC)は幼少の頃からの育った環境や境遇が影響して、大人になっても生き辛さを感じている人達のことです。(参照:アダルトチルドレン

生き辛さを改善するには色々な方法があると思います。
自分の気持ちを切り替えたり、今の環境を変えてみたり、誰かに相談したり。
ただ、なかなか自分を変えることは難しいものです。

自分が変わればもっと良い未来が待っているとは思いながらも変わることが難しいのは、人間が経験した事から学ぶ生き物だからでしょう。
自分が自分の経験したこと以上のことは想像するしかないのです。
その想像も、自分の経験の中から導き出すのですから、大きく自分の考え方から逸れることもないでしょう。

では、アダルトチルドレンのように、今までの経験が生き辛さの原因になっている場合、その人は何をすればよいのでしょうか。

まずは、生き辛さの事象に行き着くまでの思考の過程を分析するのが良いでしょう。
簡単に言うと、自分を見つめ直すということです。

ある事象が起こったときに人は反射的な行動を取ったり、感情を現します。
これは、頭で計算してわざとやっていることではありません。
反射的思考なのです。
自分ではなかなかそのことに気付けないのも、反射的に思考していることなので、客観的に自分の考えとは捉えられない人も多くいるのです。
これを理解するには、その思考のプロセスを心理学的に分析する必要があるのです。
例えば、ミスをした時に必ず言い訳をする人がいるとします。
この人が「言い訳をする」のは反射的にそうしてしまうのです。
自分では反射的に行っているので、その判断の元になっている感情には目が行きにくいのですが、「言い訳をする」という行為の前に「ミスをした自分が恥ずかしい」「人から否定されるのが怖い」などの感情が本来はあります。
アダルトチルドレンの方は、この根本的な部分での偏りがあることが多く、本人はその偏りに気付きにくいのが現実です。

このように、自分の自動的に出てくる行動や感情を分析した上で、自分の考え方のクセを知り、少しずつ修正していくのがアダルトチルドレンの回復方法になっていくでしょう。
著者:
恵比寿メンタルカウンセリング代表。様々な職種経験を活かし、認知行動療法を行います。アダルトチルドレン、共依存、コミュニケーションなどのご相談をお受けしています。

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