共依存とは?
共依存とは、自分のことより相手の世話にのめり込んで、「相手の責任をとってしまう」「貢いでしまう」「暴力を許してしまう」などの人のことで、人間関係そのものに依存してしまうことです。
その結果、相手をますます無責任にしてしまい、お互いの依存・共依存の関係をより強くし、その関係性から離脱できなくなってしまう傾向があります。
また、依存の周りには共依存者がいると言われていて、依存と共依存は非常に密接な関係にあります。
にあり、共依存は特に女性に多いとされています。
共依存の特徴
○自尊心や自己愛が少なく、自己の確立ができていない。
○感情の適切な表現ができず、他人とのコミュニケーションが難しい。
○自らを犠牲にして相手を助けたり、世話をしたりする。
○相手の行動や考え方、状況や結果を変えようとコントロールする。
○依存心が強く、一人でやっていけるという自信がない。
○考え方や視野がせまい。
○相手と自分との境界線がはっきりしていない。
○物事を極端にとらえ、白黒主義になりバランスが取れない。
○過去の間違いから学べず、繰り返す
○愛情としがみつきを取り違える。
○相手に問題があるのは自分が悪いからだと思い込む。
○自分の人生の目的や自分がどうあるべきかがはっきりしていなく、
相手に幸せにしてもらいたいと思っている。
など
共依存の回復
自分で共依存であることを自覚し、共依存から抜け出したいと強く思うことが、回復の第一歩です。
共依存の方は自分のことや他人とのコミュニケーション方法が分かっていないことが多く、カウンセラーなどの専門家から共依存に代わる考え方や人間関係の取り方を学び、実践していくことが最善の回復方法と言えるでしょう。
また、共依存はアダルトチルドレンが全ての原因と言っても過言ではないので、共依存の回復はアダルトチルドレンの理解や、認めることが重要となります。
また、依存者が身近にいる場合は、共依存者と依存者がよりお互いの共依存、依存を強くしていることの理解が必要で、場合によっては無理やりにでも離れることが、お互いの回復につながることもあります。
女性と共依存の関係
共依存は女性に多いとされています。
女性は「他者からの評価による自らの存在意義の獲得」に加えて、共依存のもう一つの重要な特徴である「自己犠牲的な他者への献身」と、「自らを犠牲にしても夫や子供に尽くすべし」とされてきた女性役割があり、このことが共依存との関係を深くしているといわれています。
また、その女性役割をする母親を見てきた子供にも影響を与えています。
その他にも「女性なんだから」と言葉使いや行儀など一般的に男性よりも教育が抑止傾向にあることも共依存に関係していると思われます。