>   > 

ストレスに強くなるコツ

ストレスは誰しも感じながら生きています。
また、ストレスが無い状況になると、人は刺激を求めます。
ストレスといっても悪い面ばかりではないのです。
ストレスを感じることによって、それに対抗しようと努力したり、行動の原動力になる事があるからです。
ですが、ストレスを過度に抱えてしまうのは心身共に健康を害してしまいます。
「ストレスに強くなれたら…」と思う方は多いのではないでしょうか。

では、ストレスに強くなるコツを紹介いたします。

まず、ストレスに対する思考パターンを考えてみましょう。
ストレスに相対する時は、いくつかのパターンがあります。

○ストレスの対処をしっかり行うパターン
⇒ストレス自体は感じているが、ストレスに対する対処を理論的に行っている人。
ストレスの原因に向き合い、自身の心理的対処を行い、具体案で終わる。
具体案で終わることで、そのストレス原因の思考のスパイラルになりずらくなる。

○ストレスを上手に発散するパターン
⇒ストレスで感じた負荷を違う方向に向けて心理的対処を行う人。
心に詰まったものを吐き出す事や、好きな時間を過ごすことでストレスの消化をする。

○ストレスを元々感じずらいパターン
⇒ストレス要因自体に対して気付きずらい人。
感情が鈍麻しているケースもあるが、捉え方がおおらかでストレス要因が心の負荷になりずらい。
楽観的タイプもこのパターン。

○ストレスを感じているが感情にフタをするパターン
⇒とにかくストレスに耐える人。
ストレス要因が自分ではどうしようもない時に、感情の行き場をなくしてフタをしてしまう。
一見、ストレスに強いように見えますが、耐え切れなくなった時に爆発する事が多い。

○ストレスから逃避するパターン
⇒ストレスから逃げる事を第一優先する人。
精神的に高い負荷があり、打開できない場合は必要な時もあるが、自己の成長や現状の展開は望めなく、スパイラルは避けられずらくなる。

上記のように様々なパターンがあります。
一番望ましいのは、ストレスに対してしっかりとした対処を行う事でしょう。
現状の改善や自身の成長につながるからです。

このパターンのストレスに対処するプロセスがあります。

1.原因の追求 ⇒ 自分のマイナスな感情の原因となる考え方や出来事の理解
2.検証 ⇒ その考え方や出来事に対しての客観的な分析。
3.具体案 ⇒ 今後、同様な考え方、出来事になった時に対しての具体案。
4.まとめ ⇒ 1から3の事を踏まえた総合的な客観視。

上記を一つずつ考える事で、自分に合った物理的対処・心理的対処が見えてくると思います。
この対処のクセを持っていない人は難しいイメージになると思いますが、何度もこのプロセスをこなす事で、そのクセがつきやすくなったり、対処のスピードも上がります。
ストレス対処に慣れてくるのです。それは人としての成長でもあります。

もちろん、どうしようもないストレスのケースがあるでしょう。
そんな時は、ほかの方法でストレスを発散したり、減らす事をしてから、上記のプロセスで対処する事をお薦めします。
一番悪いケースは、ストレスを放置して正しい心理的対処を怠ることです。
自分の気がつかないうちに心が蝕んでいきます。
様々な精神疾患に発展する事もありますので、早めの正しい対処が必要です。


ストレスに強くなるコツは「ストレス要因」「自分の感情」「状況」を客観的に分析し、正しく向き合う事です。
精神的に弱っている時は、見かたが偏りがちです。
客観的な視点を持つ事が大切です。
また、捉え方を変える事でストレス要因が「ストレス要因ではなくなる」こともあると念頭に置いて下さい。
そうすると、考え方や捉え方が柔軟になってきます。
著者:
恵比寿メンタルカウンセリング代表。様々な職種経験を活かし、認知行動療法を行います。アダルトチルドレン、共依存、コミュニケーションなどのご相談をお受けしています。

←コラム一覧に戻る


関連記事

…2013-12-03

…2013-07-22

…2013-02-09

…2012-06-29

…2012-05-13



東京【恵比寿メンタルカウンセリング】






pagetop