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モチベーションが上がらない

勉強でも仕事でも、モチベーションというものは大切なものです。
モチベーションとは「人が行動をする時の動機付け」というのが一般的な解釈です。
行動を起こす時、そこには必ず行動をしようと思う「動機」があります。
その動機は大きく分けて3種類あります。

1、やりたい事である
└楽しいことやワクワクすること、充実感を味わえるような結果が伴なう行動

2、やらなくてはいけない事である
└やらないでいるとデメリットが発生する事や、生きる上で必要な行動

3、やったほうが良い事である
└周りに貢献できたり、さらに自分の評価を高めるような行動

この3つの動機が合わさった行動の時は、モチベーションが最大になると考えられます。
ですが、3つが上手く重なり合うことはごく稀ではないでしょうか。

1の「やりたい事である」行動は、大抵の方はモチベーションが自然と上がることでしょう。
やりたい事とは、自分にメリットがあります。
楽しい事や、利益を得られる事は自然と行動に移せますね。
勉強や仕事がこれに当てはまっている方は良いのですが、2の「やらなくてはいけない事」になっている方が多いのではないでしょうか。
2の「やらなくてはいけない事」は生活や生きるために必要な行動を指します。
そうしないと、デメリットが発生する予測が立つ様な場合ですので、メリットが伴なわない事がほとんどです。
3の「やったほうが良い事」は周りのためにする行動や、周りから見た自分を高めるために行動を起こすものなので、周りの人間という環境因が必要です。
期待されると、ついつい頑張ってしまう事はないでしょうか。
応援されるとモチベーションが上がったりしますね。
この行動は、自分にはっきりとしたメリットはないが、他人にメリットがあることを指しています。
これは、周りの人間があってこその動機なので自分で変化させるのは難しいものです。

では、モチベーションが上がらない時にはどうしたらいいのでしょうか。

まずは、その行動が「やりたい事」「やらなくてはいけない事」「やったほうが良い事」のどのパターンに当てはまるのか考えてみましょう。
一番多いパターンは、2の「やらなくてはいけない事」ではないでしょうか。
人は大きなデメリットが予測される場合、それを回避するために努力をします。
また、嫌な未来や不安な将来を、出来るだけ避けるクセも持っています。
予測されるデメリットと、行動をするデメリットを秤にかけた時、行動の面倒さの方が上回ってしまい、なかなか行動に移せない場合もあるのではないでしょうか。
行動をするデメリットを優先して、「やらなくてはいけない事」は、ついつい後回しにしてしまいます。

それでは、「やらなくてはいけない事」に対してモチベーションをあげる方法を考えてみましょう。
一番良いのは「やらなくてはいけない事」を「やりたい事」に変化させる方法です。
「やらなくてはいけない事」を嫌々やるのではなく、少し見方を変えて、楽しい部分や好きになれそうな部分を探してみましょう。
小さな部分でも、こじ付けでもかまいません。
少しでも楽しい部分を見つけて、そこを楽しめば行動することも、少しは楽になるはずです。
これは、自分の認知を変化させるという考え方で、言い換えるとポジティブシンキングですね。
また、やり遂げたら自分にご褒美をあげるなどの方法も良いでしょう。
擬似的にメリットを作る方法です。

最後に、大切なのは計画性です。
目標に対しての段階分けをし、ターゲットを段階にして進めることで、モチベーションを下げずに継続できる確率が上がります。
習慣化されてないものには、抵抗感が出やすくなるため、最初のターゲットはハードルを下げたほうが良いでしょう。
習慣化されてきてから少しずつやる内容を増やしていく事も大事だと思います。

これらは、状況を変えるのではなく、自分の捉え方を少し変えてみるという方法です。
自分でモチベーションを上げられれば、あらゆる状況で頑張る事が出来るようになるでしょう。

嫌々やるよりも、やらなくてはいけない事なら、楽しんでやるのが自分のためにもなるかと思います。
モチベーションというのは、常に自分の中にあるのです。
著者:
恵比寿メンタルカウンセリング代表。様々な職種経験を活かし、認知行動療法を行います。アダルトチルドレン、共依存、コミュニケーションなどのご相談をお受けしています。

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