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アダルトチルドレンの誤解

アダルトチルドレンの語源は「Adult Children of Alcoholics(アルコール依存の親のもとで育ち、成人した人々)」で、アメリカのケースワークの現場の人達から発祥しています。
その後、アメリカのソーシャルワーカー、クラウディア・ブラックにより「Adult Children of Dysfunctional Family(子供の成育に悪影響を与える親のもとで育ち、成長してもなお精神的影響を受けつづける人々)」というものであり、現在もっとも広く支持されているアダルトチルドレンの定義となっています。

学術的な言葉ではないので時代とともにその意味や使われ方も変わってきています。
また、日本では「アダルトチルドレン」という言葉の意味を単純に「大人のような子ども」と捉える人が多く、その意味と存在に語弊が生まれている事も度々見受けられます。

アダルトチルドレンが指す人の範囲は広く、様々なタイプがあり一言で分かりやすく説明できない点も、アダルトチルドレンの誤用をまねいているのかもしれません。
また、アダルトチルドレンに当てはまるからといって、すぐに精神疾患に結びつくというものではありません。
アダルトチルドレンである要素を持った方は多く存在しています。
幼少期の影響を受けずに大人になる事は困難ですから、誰しも少なからず持ち合わせているのです。
そして、アダルトチルドレンは自分で改善していける場合がほとんどです。
決して、自分がアダルトチルドレンに当てはまるからといって、親を恨んだり、自分を責めたりはしないで下さい。
著者:
恵比寿メンタルカウンセリング代表。様々な職種経験を活かし、認知行動療法を行います。アダルトチルドレン、共依存、コミュニケーションなどのご相談をお受けしています。

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