
自己肯定感

自己肯定感とは
自己肯定感とは「ありのままの自分」を受け入れ、自分の価値や存在意義を肯定する感覚のことです。
他人からの評価に振り回されず、「自分には価値がある」というような感覚が無意識的にあることです。
「自尊心」も本質的には同じ意味となります。
自己肯定感が高い人は物事を肯定的(前向き)に捉えられるため、仕事でも人間関係でも好循環を生み出しやすくなります。
一方、自己肯定感が低い人は「自分はダメな人間だ」「周りの人より劣っている」といった否定的(ネガティブ)な思考に陥り、マイナスの感情をより大きくしてしまいます。
日々の無意識的な自己否定によって、自己肯定感がさらに下がってしまうという悪循環になっている人も多くいます。
自己肯定感は生まれつきの能力ではありません。
自分自身の考え方や捉え方のクセに気付き、少しずつ変えていくことで、大人になってからでも十分に高めることができます。
自己肯定感と自己効力感
自己肯定感とよく混同される概念に「自己効力感」があります。
自己効力感とは、「目標達成や課題解決に必要な能力が自分にある」と信じる感覚のことで、成果を出すことに対する自信のような感覚です。
例えば、新しい仕事を任されたとき、自己効力感が高い人は「きっとできる」と過去の成果の事実などを元に前向きに捉え、低い人は「自分には無理だ」とできなかった事実を拡大解釈して、最初から諦めてしまうイメージです。
自己肯定感は能力や成果とは関係なく、自分の存在そのものに価値を見いだす感覚です。
たとえ失敗したとしても否定ではなく、次に活かすための反省をして、自分を受け入れられるため、挫折しても再び挑戦しやすいという特徴が見られます。
イメージ的に、自己効力感は行動の原動力であり、自己肯定感はそれを支える土台ともいえ、自己効力感だけでは自己肯定感自体は上がりません。
責任を果たせていたり、成果を上げられていて、周囲からの評価もあるのに自信がない人は、自分自身の思考や感情などの内面に目を向けていくことが大事だと思われます。
その他の近い概念
自尊心
自尊心とは、自分は価値のある人間であり、尊重される存在であると感じる心の状態や感覚です。
自尊心が高い人は、自分自身の価値観や信念を大切にし、他人の意見に左右されずに自分の道を進みやすくなります。
一方で自己肯定感は自分の価値を受け入れる力です。
自尊心が強すぎると、自信に満ち溢れている様子で、人によっては傲慢(ごうまん)だと思われることもありますが、自己肯定感はよりバランスの取れた自己受容の感覚といえます。
自己評価
自己評価とは自分自身の能力、性格、行動などに対して、特定の評価基準や価値観をもとに判断している状態や感覚のことです。
自己評価が高い人は、自分の能力や価値を認め、自信を持って行動できる傾向があります。
自信
自信とは、過去の経験や成功体験に基づき、特定の能力や状況において「自分はできる」と肯定的な自己評価を持つ自分を肯定できる状態や感覚のことです。
とくに根拠がなくても自分を肯定できる自己肯定感とは明確に異なります。
「根拠のない自信」という言葉は、厳密にいうと、自信がある人というよりも、自己肯定感が高い人といえるでしょう。

自己肯定感が低い人の特徴

無意識的な自己否定
自己肯定感が低い人の特徴として、自分の能力や価値を過小評価し、「自分はダメな人間だ」や「人の役に立たなければ価値がない」といった自分に対して否定的な考えに陥りやすいことが挙げられます。
失敗やミスに対して、必要以上に自分を責めてしまい、無意識的に自分を傷つけ、自信をなくしてしまう傾向です。
周囲から見れば十分に優秀な人でも、自己肯定感が低い人は、自分を否定的に評価し、他人と比べて劣等感を抱きやすく、自己肯定感がさらに低下する悪循環に陥ることがあります。
承認欲求が強い
自己肯定感が低い人は、自分自身を認めることが難しいため、周囲の人からの評価や承認に依存する特徴があります。
自分を認める力がないと、過度に周囲の承認を求める傾向です。
承認を得るための過剰な努力や、自分をいつわってアピールしたりすることもあり、どちらも自分に対して抑圧的になってしまいます。
他者からの評価に一喜一憂し、精神的に不安定になりやすく、ストレスも溜めやすい傾向になります。

失敗を過度に恐れる
自己肯定感が低い人は、無意識的な自己否定の傷つけや失敗への恐れから新しいことへの挑戦を避けるのも特徴です。
物事を否定的に捉える傾向があるため、チャンスを逃したり、成長の機会を逃したりする可能性もあります。
チャンスの機会が訪れても「自分にはできない」と考えてしまい、逆に気持ちが下がってしまうことも。
消極的な態度は、周囲から低い評価を受ける可能性があり、不安になることはあっても、恐れてしまうことは問題かもしれません。
完璧主義
自己肯定感が低い人は、完璧主義になりやすい傾向があり、常に高い目標を設定して少しでもミスがあると自分を責めがちです。
ミスで自分を責めてしまうため、完璧にしてミスをしないよう完璧主義になってしまうことも。
また、仕事でミスをした際に「周囲からの評価が下がるのではないか」と自分に過度なプレッシャーやストレスを感じやすい傾向があります。
自己肯定感が低い人の完璧主義は、自分を守るための努力ともいえますが、ミスで自責したりして自分に抑圧的なことが続くと、ストレスが過度になり、仕事の効率が低下したり、燃え尽き症候群に陥ったりするリスクも高まります。
まじめで責任感が強い
まじめで責任感が強い人ほど、「責任を果たすべき」「人に迷惑をかけてはいけない」「自分を犠牲にして他人に尽くす人は偉い」など、親や先生に言われたことや世間体で「これが世の中の常識」と教わったことを過度に意識し、「◯◯しなければダメだ」と我慢してがんばり続けてしまうのが特徴です。
その結果、ストレスが溜まり、自分に自信が持てず自尊心も低くなり、何をやるにも周囲の言うとおりにしたり世間体を気にして行動したりするようになってしまいがちです。
まじめなことや責任感が強いことは素晴らしいことでもありますが、自分の思いや気持ちとの折り合いも大切なので、違う角度で考える意識ができると、少しずつ変化していくかもしれません。

自己肯定感が低い原因

幼少期における家庭環境や対人関係の影響
自己肯定感が低くなる原因に、幼少期の家族や対人関係が大きく影響すると言われています。
親の過保護や過干渉、放任や虐待など、幼少期の親子関係に偏りがあるほど、自己肯定感が低くなる傾向になります。
アダルトチルドレンとも密接な関係になります。
また、過度に兄弟姉妹と比べられると、ありのままの自分を認めづらくなると考えられます。
学校生活においても、いじめなどの影響は大きく、自分の存在を友人に認められるかどうかで学校生活の満足度が変わり、自己肯定感に影響を与えるでしょう。
謙遜を美とする日本文化の影響
欧米諸国よりも日本人の自己肯定感が低くなる要因の1つとして、謙遜を美とする日本文化の影響が考えられます。
欧米などは、多民族であるため、空気で心を読み合うことが難しい国とされているため、はっきり自己主張をするコミュニケーションが望ましいとされてきました。
また、日本は海に囲まれた島国で統一民族のこともあり、人々が協調して生活を成り立たせてきた背景や、宗教意識が低く世間体が指針の軸になってきた傾向です。
そのため、周囲から目立つような行動を慎むことが大切と考えられ、成功体験を人から褒めてもらう機会が減り、結果的に自己肯定感が低くなりがちです。
本質的な原因
幼少期などの家族関係(アダルトチルドレン)や対人関係、日本の文化や教育が自己肯定感に影響を与えていると言われますが、自己肯定感が低いままなのは、今現在も無意識的な自己否定や考え方のクセで自分を認めないようにしてしまっていることが、本質的な原因だと思われます。
自己否定や考え方のクセの理解と改善をしていくことで、自己肯定感は回復していきます。

自己肯定感と自己承認

本質的な自己肯定感
最近「自己肯定感を高める」という言葉をよく目にするようになりましたが、現実には自己肯定感が高まらないままの人は多くいらしゃいます。
自己肯定感は感覚であり、イメージ的には集大成になるので、直接上げられるものではありません。
自分のことを褒めたり、自分の良い部分を言い聞かせても本質的な自己肯定感は上がりません。
自己肯定感の前に、自己承認という大切な承認欲求を埋めていかないと本質的な自己肯定感は身に付きません。
自己承認
自己承認とは、自分で自分自身のことを認めたい、認めるという承認欲求です。
自己承認が高い人は他者の反応に一喜一憂することなく、自分で自分の承認欲求の一部を満たせることになり、過度に他者承認を必要とせず、自分軸になりやすい傾向です。
また、「自分を認める」には自身の感情を認めるも含まれます。
普段から自身のマイナスの感情を掘り下げずに、無視したままだったり、自己否定的な考えで自身の感情を傷つけてしまったりしている人は自己承認が上がりません。
上記でも伝えましたが、自己承認が上がらないと、本質的な自己肯定感も上がりません。
自己承認が上がらない原因を理解し、改善していくことで、対処的ではない本質的な自己肯定感を感じられるようになっていきます。
他者承認
他者承認とは、他者からの尊重や評価を得て、認められたい、認めるという承認欲求です。
本質的な他者承認は、自分の偽りのない言動や、共感的に努力した結果などを他者に認められることです。
また対人関係で自己開示をして良い関係が続いていることも間接的に他者承認と言えるでしょう。
「多くの人から注目を浴びたり、圧倒的な結果、富や名声、権力を持ったりすることで周囲から評価されたい」という人は実は自己承認が低く、他者承認を必要以上に得たいという自己防衛的な他者承認とも言えます。
人間関係上のトラブルを起こしやすいのは、自己承認が低く、他者承認欲求が過度に強い人です。
周囲に認めてもらいたいがために、仕事の評価や反応を共感的ではないやり方などで他者に求めたり、嫉妬などで相手に固執してしまい、問題になることも。
満足感と自己肯定感
自己承認が高く、他者承認も得られる人は満足感を感じやすくなります。
例えると、自己承認がダムの高さで、他者承認が雨水、水がたっぷり溜まっているダムの状態が承認欲求が満ちている状態で、満足感となります。
ダムが高く、たっぷり水が溜まっていれば、しばらく雨が降らなくても不安になりません。
しかしダムが低く、たっぷり溜められない場合は、雨が少し降らないだけでもすぐに不安になります。
自分軸で人からも評価をもらえる人は、強い不安になりづらく、他者に固執せずに良好な関係を築けるのはこれが理由です。
このように自己承認と他者承認はどちらも大切な承認欲求となります。
自己承認と他者承認のバランスが満足感を感じやすく、その積み重ねが自己肯定感となっていきます。
まずは自己承認という自分の感情を認めることが、本質的な自己肯定感を高める第一歩と言えるでしょう。

自己肯定感のカウンセリング

自己肯定感を高める難しさ
恵比寿メンタルカウンセリングの自己肯定感のカウンセリングは、お悩みのやり取りなどを詳しく聞いていき、マイナスの感情が大きくなる原因、考え方のクセの発見、具体的な改善策を伝えていきます。
前述でお伝えしましたが、自己肯定感を上げることは直接はできないため、自身の感情と共感していき、自己承認を上げていくカウンセリングとなります。
自身の感情と共感とは、思考と感情の折り合いや、共感的な対話、感情の理由の掘り下げなどになりますが、この部分を自分自身の意識や、受容的なカウンセリングだけで改善していくことはとても困難となります。
改善が難しい理由
自己肯定感を高める本やYouTube、AI相談などで自分を褒めたり、自分の良い部分を言い聞かせていくやり方などがあります。
間違ってはいないと思いますが、普段から自分の感情の原因の理解や折り合いをしないままでは感情が納得しないため、抵抗感が出て、長続きしなかったりして改善に至らないことが多いです。
また、日本のカウンセリングで多いのは、クライアント様の話しを全面的に肯定し、受容や共感していくことで自己肯定感を高めるというやり方です。
話しを肯定感に受容されるので、カウンセリングの場では楽になる人もいて、それ自体は良いことだと思います。
これも自身のマイナスの感情の原因を理解せずに、日常で折り合いや対話をしていないので、自分のものとして身に付くことは難しいでしょう。
実際にクライアント様から話しは聞いてもらえるけど、納得感が少なく、改善できなかったという方も多くいらしゃいます。
考え方のクセは無意識なので、感情の原因の背景や、日常での自身の抑圧的な対話に、自分自身で気付いて、改善することはとても困難となります。
原因の掘り下げや改善方法も自身の考え方のクセで判断してしまい、根本の部分まではたどり着かないことが多いです。
この部分がご自身での心理学習や、受容中心のカウンセリングでの自己肯定感を高める限界の領域だと思われます。
自身の感情のアピール
自身の感情は自身の思考に対する不満をマイナスの感情として出しています。
出来事でマイナスの感情が発生し、自身の考え方でマイナスの感情を大きくしてしまっていることがほとんどです。
マイナスの感情が大きかったり、続いたりする場合は、感情が思考に対してアピールしている状態とも言えます。
出来事をきっかけに、無意識的な自己否定や考え方のクセで、自身の感情に対して傷つけたり、抑圧的だったりしていて、感情はそれが辛く不満なので、アピールしているのです。
その感情のアピールを無視し続けると、不安や不満が大きくなったり、続いたりしてストレスとなってしまうのです。
前述でお伝えしましたが、自身の感情との折り合いや、共感的な対話をすることが自身の思考が感情を認めることとなり、自己承認となります。
このような考え方のクセや自身のマイナスの感情と向き合わないままでは、自分を褒めたり、カウンセリングで肯定や受容されても、本質的な自己肯定感は上がっていきません。
恵比寿メンタルカウンセリングの
自己肯定感のカウンセリング
恵比寿メンタルカウンセリングでは、自身の考え方のクセに気付き、改善していき、自身の感情との折り合いや共感的な対話をしていき、自己承認を上げることが自己肯定感を高める第一歩と考えています。
また、今までのご自身の心理学習やカウンセリングは、当ルームのカウンセリングと調和できますし、自己承認力が上がったあとであれば、今までの意識を活かせて、自己肯定感につなげられるようにもなります。
今まで心理に意識をしてこなかった方よりも、以前に意識されてきた方の方が、カウンセリングでも理解が高く、今までの意識も活かせるので、改善も早い傾向です。
自己承認力が上がり、他者承認とのバランスで満足感を感じることで、本質的な自己肯定感が高くなっていきます。
自己肯定感が高くなり、対人関係で共感的で対等な関係を構築できるようになれれば本当の意味での自信となっていきます。
当ルームのカウンセリングでは、このような自己承認、本質的な自己肯定感、本当の意味での自信を付けて頂けるよう親身にサポートしていきます。
ご予約・ご案内はこちら
カウンセリングは70分。予約サイトから24時間受付
(当日予約・変更も可)
下記ボタンから予約サイトの
会員登録(無料)をお願いいたします。
ご予約は専用の予約サイトに移動します。
空き状況の確認・変更も同じ予約サイトで行えます。
各お悩み・ストレスに関連する記事



