考え方のクセ (認知の歪み)

考え方のクセ

自動思考

自動思考とは出来事に対して瞬間的に浮かぶイメージで、出来事があったときに瞬間的な考えやイメージのことです。
例えば、私たちは目の前にバナナを置かれたとき瞬時にそれを「バナナだ」と判断できます。
わざわざ「黄色で細長い果実だからバナナだ」とは、瞬間的に考えることはしないと思います。
これは自動思考により無意識にバナナと認識しているためです。

自動思考は人の「認知」に影響を与えます。
認知とは、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のことです。
自動思考は人によって傾向やクセがあり、これまでの人生で体験した出来事や生活環境によって形成されていきます。
同じ出来事を体験しても人によって反応が違うのは、それぞれの自動思考の傾向により物事の捉え方が違うからです。

例えば「友人にメールを送ったのに返信がない」だった場合、ポジティブな自動思考の持ち主であれば「相手も忙しいのだろう」と楽観的に捉えるかもしれません。
ネガティブな自動思考の持ち主は「自分に興味がないのでは」と悲観的に捉える傾向にあります。

自動思考は個々の認知に影響を与え、認知の違いがその後の感情や言動の違いとして現れるのです。

スキーマ

人の認知は「自動思考」と「スキーマ」で決まると言われています。
スキーマとは、自動思考に特定の傾向やクセをもたらす潜在的な知識や価値観のことです。
スキーマは、自身や周囲の環境を定義するために過去の経験を体系化した心の設計図とも言えます。

例えば、私たちはバナナと聞けば「黄色い細長い果物」を瞬時に浮かべる人が多いと思います。
これは既に潜在知識として「バナナのスキーマ」があるからです。
しかし、人によってはバナナと言えば、青いバナナを思い浮かべるかもしれません。
これは、その人のバナナのスキーマは「青くて細長い果実」だからです。

このようにスキーマには個人差があり、またそれぞれが持つスキーマは無数にあります。
その人のスキーマによって自動思考も影響を受けます。

人の認知は自動思考とスキーマによって決まるということとなります。
「スキーマ」→「自動思考」=「認知」
というイメージとなります。

認知の歪み(考え方のクセ)

自動思考が偏ると、「認知の歪み」という考え方のクセが生じます。
日常生活において人が正しく判断や行動をするためには、その状況に応じて適切な自動思考を働かせられる状態であることが望ましいと言われています。

しかし、様々な要因により自動思考が極端にネガティブな方向に偏ると、過度なストレスから合理的な判断が行えない状態に陥ることがあります。
これが「認知の歪み」で、上記の「自動思考」の部分となります。

上記の「自動思考」「スキーマ」「認知の歪み」は認知行動療法の言葉になります。
私は「認知の歪み」という言葉が個人的にしっくりきていないので、「考え方のクセ」とホームページでもカウンセリングでも伝えております。
「考え方の傾向」や、「パターン」という捉え方でもいいと思います。

考え方のクセのパターン

1、全か無か思考

物事を白か黒か、○か✕か、正解か不正解か、など、どちらかはっきりさせないと気が済まない、非効率なまで完璧を求める極端な思考。
「営業成績はいつも一番でないと意味がない」と考える傾向。

2、一般化のしすぎ

一度起こった似たような事実だけで「全てこうだ」と思い込んで一般化し、「この先もずっとそうである」と否定的な結論を下す。
一つうまくいかないと「自分は何一つ仕事が出来ない」と考える傾向。

3、心のフィルター

良いこともたくさん起こっているのに、物事の悪い面ばかりを考えてしまい、良い面が見えなくなってしまう。良いことは無視して、悪いことばかりと落ち込む傾向。

4、マイナス化思考

何でもないことや良い出来事を悪い方に解釈して、マイナスに置き換えてしまう。
仕事がうまくいっても「これはまぐれだ」「こんな仕事誰でもできる」「他の人ならもっとうまくできる」など、事実をマイナスの考えにしてしまう傾向。

5、結論の飛躍

わずかな相手の言動から、相手の心を決めつけて結論を下す。
根拠もないのに悲観的な将来の結論に飛躍する。
相手から褒められたのに「口では褒めているけれど、内心はバカにしているに違いない」と決めつける傾向。

6、拡大解釈と過小評価

欠点や失敗を大げさに考え、長所や成功は小さく評価してしまう。
些細なミスで失敗すると「なんて無能だ」と拡大解釈し、成功しても「こんなことはたいしたことでない」と過小評価する傾向。

7、感情的決めつけ

自分の感情をあたかも物事の真実である証拠のように考える。
「何の希望もないように感じる。だから私の今の問題は全く解決できない」と事実よりもマイナスの感情を優先して結論づける傾向。

8、すべき思考

何事にも「こうあるべき」「こうすべきだ」「こうすべきでない」「こうしなければならない」と考え、厳しい基準を作り上げ、柔軟な対応ができない。
「絶対に~」と必要以上にプレッシャーを与え、自分自身を追い詰めてしまう。
すべき思考を相手に向けると、自分の思い通りでないことにイライラするなどフラストレーションを感じる傾向。

9、レッテル貼り

自分や相手にレッテルを貼り、それを固定してしまう。
ミスをした時に「自分は敗北者だ」「自分は何もできない」などとレッテルを貼り、部下がちょっとしたミスをすると「あいつは能力がない人間だ」と決めつけてしまう傾向。

10、個人化

良くない出来事を理由もなく自分のせいにしたり、原因を必要以上に自分に関連づけたりして自分を責める。
子供の成績が悪いのを「これは私の責任だ。だめな母親だ」と思ってしまう傾向。

考え方のクセのカウンセリング

恵比寿メンタルカウンセリングの考え方のクセのカウンセリングでは、お悩みの出来事を詳しく聞いていき、マイナスの感情が大きくなる原因や相手の心理などの分析をし、考え方のクセの発見と具体的な改善策を伝えていきます。

当ルームでは「考え方のクセ」はマイナスの感情、コミュニケーション、恋愛、家族、対人関係、仕事、アダルトチルドレン、など全てのお悩みに共通していて、例えると、木の根の部分となり、改善に最も重要な分野だと捉えております。

逆にいえば、考え方のクセを改善しないと、全てのお悩みが本質的には改善できずに繰り返してしまうということになります。

前述の様々なところで考え方のクセを説明しましたが、

自己否定で感情が傷つき、上記の考え方クセのパターンで感情が抑圧されます。
この二つがマイナスの感情の根本の原因で、自己承認や自己否定感が高まらない根本の原因です。

恵比寿メンタルカウンセリングの考え方のクセのカウンセリング

恵比寿メンタルカウンセリングの考え方のクセのカウンセリングは、お悩みのやり取りを詳しく聞き、自身とお相手の心理分析をしていき、上記の考え方のクセのパターンを発見していき、具体的な改善策を伝えます。

ここで大事にしていることは、考え方のクセの良い部分と感情に与える良くない部分両方を理解して頂くことです。

私の考えでは、考え方のクセは自身の意識の高い分野でもあり、責任感が高かったり相手の気持ちを重要視していたりなので、相手に対しては共感的で良い部分も多く当てはまります。
自身のアイデンティティの一部とも言えるでしょう。

一方で、考え方のクセは自身の感情に対しては、傷つけたり、プレッシャーをかけたり、無視したりして、抑圧的なままになっていることが多いです。

このような考え方のクセの良い部分と良くない部分を理解して頂き、認めていきます。
良い悪いでくくらずに、良い部分と良くない部分があることを共感的に説明し、理解して頂くことで、考え方のクセの性格一部を共感的に認めることができるようになって、自己承認にもつながっていきます。

「良い」=肯定 「悪い」=否定
「良い部分、良くない部分の理解」=承認

良くない部分の自身の考え方のクセの具体的な改善方法を伝えて、クライアント様に日常で意識して頂きます。
次回のカウンセリングで日常での意識の振り返りを確認して、質問やアドバイスをし、さらに日常で繰り返し意識して頂きながら、少しずつ良くない部分の修正、改善となっていきます。

「出来事」→「認知」→「感情」→「言動」

これが人の思考や言動の流れです。
考え方のクセは「認知」の部分になるので、考え方のクセで捉えると、マイナスの感情が大きくなり、その後の言動にも大きな影響を与えます。

認知である考え方のクセが改善できれば、感情や言動は変わっていきストレスや悩みが大きくならなくなっていきます。

お悩みを掘り下げて心理を分析しながら、このような流れも客観的に説明して、マイナスの感情が大きくなった原因と考え方のクセの関係を納得して理解をして頂けるように努めております。

お悩みの多くは考え方のクセの影響ですが、考え方のクセのカウンセリング以外の、出来事やコミュニケーションの相談なども行っております。
考え方のクセの自覚がない方でも、カウンセリングを通じて気付いていき、改善にいたった方も多くいらしゃいます。
ますは悩み事を相談するイメージでご予約頂きましたら幸いです。

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