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嫉妬

広い意味で、嫉妬というのは「自分よりすぐれている人をうらやみねたむこと」を指します。
恋愛に関して言えば、自分に向けられた愛情が他の人に向けられた場合などにおこる感情です。
嫉妬心は行き過ぎると、競争心や怒り等の感情に変わっていきます。
強い嫉妬心は誰かを傷つける結果になる事もあるので、気をつけたいものですね。

但し、全く嫉妬心がないと、競争心がわかず、やる気が出ないなどのケースもありますので、「嫉妬は悪いもの」とは一概には言えないかと思います。
例えば、好きな人に、自分を好きになってもらえるように努力するのは、相手からの愛情を独占したいという表れです。
努力する事は悪い事ではありません。
要するに、嫉妬もバランスが大切だという事ではないでしょうか。


では、嫉妬心はなぜ起こるのでしょうか?
嫉妬という感情はマイナスの情動に入ります。
情動を突き詰めていくと、事象に対する「不安」「怒り」「悲しみ」等が原因で嫉妬心が生まれる事が多いようです。
反射的に感じた情動が、自分の中で処理されて嫉妬に変わっていくということです。
反射的に感じた感情は簡単に変える事は難しいのですが、自分の中での処理を変えていくのは、考え方の問題ですので変える事もできそうですね。

それと、嫉妬をする人の傾向として、

1.自分の意見がはっきりしない
2.自尊心が少ない
3.評価に対する尺度が歪みがちである

等があげられます。
嫉妬の起因は他人でも、それをどう自分が感じるかによって嫉妬心の大きさが変わります。
上記のような傾向があると、嫉妬心につながる考え方をしがちだということではないでしょうか。

そして、どれもが自分自身の中に解決の糸口がありそうですね。
嫉妬で苦しんでいて、上記の事柄に思い当たる事がある方は、それを改善すれば苦しみから抜けられるかもしれません。
著者:
恵比寿メンタルカウンセリング代表。様々な職種経験を活かし、認知行動療法を行います。アダルトチルドレン、共依存、コミュニケーションなどのご相談をお受けしています。

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