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やる気が出ない

仕事や勉強をしていて「やる気が出ない」という時は有りませんか?
何かのきっかけでやる気が出なくなってしまう事は良くある事です。
脳はストレスを感じると、脳内物質のバランスが乱れ、やる気をなくしたり、集中力がなくなってしまうことがあります。
ストレス発散や休憩を取る事で、このバランスを取り戻す事ができる場合は問題ないのですが、「やる気が出ない」状態が長期間に及ぶと、睡眠障害や摂食障害、うつ病に発展する事があります。
これらは正確に解明はされていませんが、脳内物質のバランスの乱れが慢性化してしまい、なかなか元に戻らなくなってしまう事によって引き起こると言われています。


では、やる気を出すためには何をすれば良いのでしょうか?
ストレス発散をしたり、休暇を取ったりする事が一番いいのですが、なかなかそんな時間が無い方も多いと思います。
そこで少しづつ取り組める事を紹介します。


まずは、生活習慣を改める事です。
特に食事は大切で、身体はもちろん脳内物質にも影響を与えます。
ストレスに効くという食品もよく紹介されていますが、その成分ばかり多く取っていてもあまり効果は期待できないでしょう。
身体と脳は多くの要素で成り立っていますので、様々な成分をバランスよく取るという事が大切になってきます。
意識的に足りないものを食事で摂取するクセをつけるのが良いでしょう。
また、生活習慣で気をつけたいのは睡眠です。
睡眠は様々な要因で形成されます。神経伝達物質のバランスや睡眠促進物質の増減などがありますが、いずれもストレスや生活リズムなどによって、そのバランスが崩れやすいものなのです。
悩みがあると眠れなかったりするのは脳内の神経伝達物質のバランスが崩れるためです。
やる気が出ない→失敗をしてストレスを溜める→眠れない→やる気が出ない
の悪循環になってしまう事があります。
こうなってしまうとその悪循環から抜け出すのは難しくなってきます。
適度な運動をしたり、半身浴をしたり、自分に合った睡眠を誘発するような事を見つける必要があるでしょう。睡眠不足で一番の問題は「眠れない事がストレスになる」事です。
これは、気持ちを切り替えて、眠れる方法を模索するのが良いでしょう。


次は自分にご褒美をあげる事です。
日々ストレスと戦う中で、ただ頑張るのではなく「ここまでやったら自分にご褒美をあげよう」と自分で自分にご褒美を決めてしまうことです。
人は、ご褒美が待っていると思うと、やる気が出たり、集中力が増したりします。
これは、うれしい事や楽しい事があると、脳内でドーパミンが分泌されるためにおこります。
ご褒美は小さなことでかまいません。ちょっとした喜びでもやる気がプラスに働きます。
自己暗示的な行動で抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と簡単にやる気が出る方法なので一度実行してみてください。


最後に少しずつ見方を変えるという方法があります。
やる気が出ない原因には「達成感が無い」「報酬が無い」「失敗するのが不安」などの何かしらの原因があります。「なぜかやる気がでない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、実は心の深いところに原因が隠れている事があります。
これはご自身で自分の心理を分析する必要があります。
そして、やる気が出ない原因を変えようとするのではなく、その原因に対しての自分の感じ方を切り替える作業を行います。
やる気が出ない原因は、なかなか変えることが難しい場合が多いからです。


このように、「やる気が出ない」ことに対処する方法は数多くあります。
但し、少しずつ変えていくことをお勧めします。
やる気を出すための作業を一生懸命やって、それに疲れてしまっては意味がありませんので。

著者:
恵比寿メンタルカウンセリング代表。様々な職種経験を活かし、認知行動療法を行います。アダルトチルドレン、共依存、コミュニケーションなどのご相談をお受けしています。

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