マインドコントロールと会話

2012年03月29日


最近なにかと話題のマインドコントロールですが、あまり良いイメージはもたれていないのではないでしょうか?
マインドコントロールとは、自分の感情を抑制するという意味と、他人の深層心理に外部から働きかけ、考えや行動をあたかも本人が決断したかのようにコントロールすることを言います。
後者は、マジックなどでは良く利用される技術だそうです。
一般的に認知されているマインドコントロールは、悪徳商法やカルト団体などでのニュースに取り上げられる事が多く、一般的には少し怖いイメージですね。

ですが、マインドコントロールは、ごく一般的なコミュニケーションや自分の感情をコントロールする事にも使えます。
上手に使えば自分も相手も嫌な思いをせず、物事を運ぶ事が可能です。

例えば、仕事の部下が、いま一つ自分の思った通りに働いてくれな場合を考えてみましょう。
部下の仕事にイライラして、頭ごなしに叱り付けても部下のやる気は上がりにくいものです。
良い方法としては、上司はまず自分をマインドコントロールします。
「イライラして怒っても部下の仕事は良くはならない。言い方を少し変えて、やる気を出してもらったほうが自分のためになる。」
という気持ちに自分を持っていきます。これもマインドコントロールの一つです。
そして、上司は部下の心理を利用して、思った通りの行動を自発的にさせるように誘導するマインドコントロールを行います。
簡単なものだと、好意を表してから自分のして欲しい事を述べると、相手は聞き入れやすいという心理があります。
好意には好意を返したくなる深層心理を利用したものです。
指示を出すときに、
「○○会社へ営業に行ってこい」では、命令への反発という深層心理が働いて聞き入れにくいものです。
そこで、要求の前に好意を入れると、
「君の話は面白いね!それを活かして、今度は○○会社へ営業に行ってみてはどうかな。」
このように、『相手を誉めるという好意の後に自分のして欲しい事を言う』だけで、相手の受け取り方は大きく違います。

他にも、
『まず自分の要求をする時に、それよりも低い要求をして、徐々に思ったとおりの行動に誘導する方法』
『自分の要求と、選択しにくい要求を混ぜて相手の意思で選択したかのように思わせる方法』
なども、普段から使えるテクニックではないでしょうか。

また、自分へのマインドコントロールは、元々持っている考え方の偏りを自らコントロールすることになります。
考え方の偏りは、無意識のうちに外部よりマインドコントロールされたものかもしれません。
まずは、自分をマインドコントロールすることから始めると相手の深層心理が分かるかもしれません。


このようにマインドコントロールは一般的には良くないイメージですが、中身を見てみると普段から誰でも使えるテクニックなのです。
相手の深層心理を読みながらコミュニケーションを図ると、より良い人間関係が作れるでしょう。

カウンセラー小林宏暢著者:   Google+

恵比寿メンタルカウンセリング代表。
様々な職種経験を活かし、認知行動療法を行います。
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