うつ病と脳の関係

2012年02月21日


うつ病は誰でも患う可能性のある精神疾患です。
うつ病の原因は脳の一部の機能が異常な活動をしているからだと言われています。
但し、うつ病の診断は難しく、今のところ問診などでの診断がほとんどのため、医師によって診断のばらつきが生じてしまう事もあるようです。

最近では、脳の働きを測定し、診断をする方法も研究されています。
脳の深い部分に扁桃体(へんとうたい)という部分があります。
扁桃体は恐怖や悲しみなどの感情をつかさどっているとされる部分です。
うつ病の方には、この扁桃体が過剰に働いている状態が見られるという報告もあります。
扁桃体が過剰に働くとやる気が出なくなったり、過剰に不安を感じてしまいます。
また、前頭葉の一部にDLPFC(前頭前野背外側部)という考え方や判断力をつかさどる部位があります。
DLPFCは扁桃体の過剰な働きを抑える役割も果たしています。
その働きが低下すると同じくやる気が出ないなどのうつ症状を引き起こします。
こういった脳の働きから診断をする研究が進んでいるそうです。

また、うつ病に対する治療方法も変わってきています。
現在は薬物治療が主流ですが、身体との相性や副作用などの問題を抱えています。
そこで、薬を使わない治療法の研究もされています。
例えば、外部から磁気の力で脳を正常な活動状態にする治療法や、脳へ電気的刺激を与える方法などが試されているそうです。
但し、日本での一般的な治療実施にはまだ時間がかかりそうです。

他にも認知行動療法はうつ病の治療に有効だとされています。
認知行動療法によってDLPFC(前頭前野背外側部)の活動を活発にできるという報告もあります。
認知行動療法はクライアントの問題に対して感じた考え方や感情、その時取った行動を分析し、より良い別の考え方や行動はなかったのかというアプローチを行います。
それにより、単一化された思考や判断ではない考えを導き出す事によって、活動が低下していたDLPFC(前頭前野背外側部)を活性化し、扁桃体をコントロールして脳を正常な状態に戻すのです。
これは、言葉の力でうつ病を治すという、最もリスクの少ない方法ではないでしょうか。

うつ病は治らない病気ではありません。
また、うつ病は病状が長く続くほど回復が遅くなると言われています。
正確な診断と早期発見、クライアントに合った治療が早く、より一般化してほしいものです。


カウンセラー小林宏暢著者:   Google+

恵比寿メンタルカウンセリング代表。
様々な職種経験を活かし、認知行動療法を行います。
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